私たちの暮らす群馬県には、人々を魅了してやまない
数々の名峰や豊かな自然があります。
これは間違いなく他にはない「群馬の財産」です。
そんな素晴らしい群馬県の山々の魅力をもっと多くの方々に
知ってもらいたいという思いから生まれた「ぐんま山フェスタ」。
皆様のご来場をお待ちしております。
ぐんま山フェスタ実行委員会
私たちの暮らす群馬県には、人々を魅了してやまない
数々の名峰や豊かな自然があります。
これは間違いなく他にはない「群馬の財産」です。
そんな素晴らしい群馬県の山々の魅力をもっと多くの方々に
知ってもらいたいという思いから生まれた「ぐんま山フェスタ」。
皆様のご来場をお待ちしております。
ぐんま山フェスタ実行委員会
North Area
豊かな自然を楽しむ公園
伊香保町の南西にそびえる二ツ岳(雄岳・雌岳)を中心とした広大な県立伊香保森林公園。
お年寄りや子どもたちが気軽に歩ける起伏の緩やかなコースや、健脚向きの二ツ岳登山コースもあり、幅広く親しまれています。公園内では野鳥や植物、動物が生息しています。
コースの途中には風穴があり、通年でも10℃以下とひんやりして、休憩にも利用できます。
マイカーでここまで直行することも出来、これほど雄大な自然と気軽に出会えることに驚くはず。
雄岳山頂からの大展望
雌岳山頂からの展望
孫岳山頂からの二ツ岳(左・雄岳 右・雌岳)
ワシノ巣風穴
さまざまな動物に出会うことができます
豊かな自然を楽しむ公園
「尾瀬の郷 片品村」は、群馬県の北東部に位置し「栃木県日光市」・「福島県檜枝岐村」・「新潟県南魚沼市」と隣接しています。四季折々の景色を楽しむことができ、多くのハイカーを魅了する尾瀬国立公園をはじめ、日本百名山の日光白根山や武尊山などを有し、多くの自然に恵まれています。また、高地を活かした高原野菜や、りんごの栽培等が盛んです。9の温泉郷や、5つのスキー場、200軒余りの宿泊施設があり、四季を通じて楽しめる観光地として賑わっています。
尾瀬は、国立公園特別保護区・国の特別天然記念物・ラムサール条約湿地に指定されています。本州最大級の高層湿原である尾瀬ヶ原や、燧ヶ岳の噴火と岩なだれで川がせき止められてできた尾瀬沼など、すばらしい自然がありのまま残されています。
ミズバショウやニッコウキスゲといった美しい高山植物や、辺り一面を黄金色に染める秋の草紅葉、地塘に揺れる浮島など、そのすばらしい風景に誰もが魅了されます。
豊かな自然と歴史ロマンが薫るまち
東吾妻町は、平成18年3月27日に東村と吾妻町が合併し誕生しました。周囲には、上毛三山のひとつ榛名山や岩櫃山、浅間隠山など1000m級の山が連なっています。
国指定名勝「吾妻峡」を有する吾妻川が東西に流れ、八ッ場ダムは、その中流部に2019年度(令和元年)に完成しました。
吾妻八景を代表とする景勝地「岩櫃山」の中腹には真田氏の歴史舞台となり、昨年、「国指定史跡」に登録され、続日本100名城にも選定されている「岩櫃城跡」があります。
全国でも有数のラッパ水仙の産地であり、春には町中のいたるところで水仙の咲く姿が見られます。また、日本名水百選に認定された「箱島湧水」もあり、大自然と四季の花、そして清らかな水に恵まれた自然豊かで、歴史ロマンがかおる町です。
岩櫃山
West Area
いい山、いい水、いい空気
神流町を代表する「西御荷鉾山(にしみかぼやま)」や「赤久縄山(あかぐなやま)」などが連なる「御荷鉾山系」。
その中央に位置する県立みかぼ森林公園は、標高1,300-1,400mの高地にあり、
その豊かな森林と生態系は大変貴重な存在です。
めずらしい高山植物や四季折々の山の表情をぜひお楽しみください。
一部未舗装路がありますが、冬季以外は一般的な自家用車でアクセスが可能です。
御荷鉾山 雲海
御荷鉾山 紅葉
御荷鉾山 雪化粧
ヤマジノホトトギス
Nagano Yamanouchi Area
やまのうちを歩こう。
①志賀高原地区 四十八池湿原
標高400mから2000mの高低差がある山ノ内町。グリーンシーズンには、志賀高原ユネスコエコパークの大自然を巡る登山や遊歩道のトレッキングなど、さまざまなアクティビティで「山が大好き!」、「自然が大好き!」な皆さまをお迎えします。
②志賀高原地区
山ノ内町の志賀高原地区には遊歩道・探索歩道・登山道など19のトレッキングコースが設定・管理されています。志賀高原には公認ガイド組合があり、期間中毎日トレッキングガイドを受け付けています。北志賀高原地区でも、可憐で希少な高山植物などを散策しながら楽しむことができます。
③志賀高原地区 大沼池
標高1695m、コバルトブルーに輝く水面と紅葉が織りなす神秘的な風景があなたを待っています。
④志賀高原地区 田ノ原湿原
四季折々、さまざまな高山植物が咲き誇り、皆さんの目を楽しませます。
写真は初夏の白いワタスゲ。
⑤志賀高原地区 岩菅山
日本200名山に数えられる岩菅山。高山植物の花畑、稜線からの抜群の眺望を楽しんだらもう一歩。標高2,295mの山頂からは上信越の山々の大パノラマが待っています。
志賀高原を代表する本格登山コースを、ぜひ楽しんでください。
⑥志賀高原地区 一沼
歩く時間や体力がない方でも、車内から美しい風景を堪能できます。
車の窓を開けて、高原の空気を吸い込んでみませんか。
⑦北志賀高原地区 竜王湿原
標高1850mにある竜王湿原では、雪解けとともに春の訪れを知らせてくれるミズバショウが姿を見せます。
Sponsors
自然豊かな群馬県沼田市にある養蜂場です。
当社のはちみつは、養蜂周辺を無農薬にこだわり、奥利根の自然に恵まれた環境で育った蜜蜂が集めた蜜を豊富な栄養素が失われないよう低温加熱処理を行い、水飴や添加物をいっさい混合させない「純度100%」です。
アカシア・百花をはじめとする定番商品はもちろん、りんご、そば等のめずらしい蜂蜜なども取り扱っており中でもくせがなく食べやすい「国産アカシア蜂蜜」は特に人気です。
ナッツの入った「ハニーナッツ」、生姜、レモンをつけた「生姜はちみつ」「レモンはちみつ」も好評で他にも人類最古の酒と言われ、1万年以上前から飲まれていたという蜂蜜酒(ミード)も奥利根産はちみつを原料にした優しい甘さと、フルーティーな香りでたいへん人気です。
日本のへそ、渋川伊香保
日本の中央部に位置する群馬県。そのど真ん中に位置する渋川市は日本列島の中心にあり、まさに日本のへそ。全国屈指の名湯「伊香保温泉」を始め、四季折々の豊かな自然や山々、イベントやお土産物そして美味しい食事を堪能した後は、伊香保の湯でゆったりと…♨
一日では遊びつくせない渋川伊香保の魅力を、どうぞお楽しみください。
伊香保石段街
伊香保温泉のシンボルの「石段街」は、山形県山寺、香川県金毘羅と並び、日本三大名段の一つです。約440年前に日本で初めての温泉都市計画に基づいて整備された温泉街といわれ、その名残を今に伝えています。
河鹿橋
「黄金の湯」の源泉のそばにある、朱塗りの太鼓橋です。
初夏は新緑、秋は紅葉のライトアップが楽しめます。
水沢うどん
伊香保名物「水沢うどん」は、秋田県稲庭うどん、香川県讃岐うどんと並び、日本三大うどんの一つです。坂東16番札所の水澤寺を開いた僧が地元の人に伝えたのが始まりと言われ、独特のコシの強さと、透き通るようなツヤが人気です。
湯の花まんじゅう(温泉まんじゅう)
伊香保は、今や全国にある温泉まんじゅうの発祥地です。
伊香保のお湯の色を模した茶色い薄皮の温泉まんじゅうを、ぜひご賞味ください。
子持山
ぐんま百名山の一つ。火道のマグマが柱状に岩化して垂直に屹立した「獅子岩(大黒岩)」が子持山のシンボルとして名を馳せています。
榛名山
群馬県にある上毛三山の一つであり、ぐんま百名山の一つでもある「榛名山」。
中央火口丘の榛名富士、火口源湖の榛名湖を中心に、複数の外輪山を総称して榛名山と呼ばれる。
群馬のお米を使い、群馬で製造したアルファ化米(乾燥米飯)です。
アルファ化米とは、炊いたご飯を乾燥して、お湯で戻して食べる乾燥のご飯。
登山やキャンプなどのアウトドアレジャーからご家庭のストック、自治体や企業の災害備蓄まで幅広く使われています。
群馬県伊勢崎の登山・スキー専門店です。地元の山を安全に楽しく過ごしてもらえるようサポートしていきます!
ぐんまの身近な自然や山を見つめなおして日常にアウトドアライフを取り入れてみませんか?
ネットショップ↓ https://idreambox.base.shop/
群馬県には名山がいっぱい。
そんな山の山頂で食べるごはんは、手軽で美味しいものが良いですよね。
パルシステムの『産直たまごのふわふわスープ』は、お湯を注いでかき混ぜるだけ。
フリーズドライの状態で個包装だから持ち運びも便利。他にも、美味しくて便利な商品多数。
詳しくは、資料請求からチェックしてみてください。
奇岩怪岩の林立する日本三奇勝「妙義山」
妙義山
妙義神社
妙義ふれあいプラザ妙義温泉「もみじの湯」
日本三奇勝の一つである妙義山は、自然が造り出した岩の芸術を楽しめる山です。
春は桜、秋は紅葉の名所として多くの人が訪れます。
周辺散策には、約1500年の歴史を誇る国指定重要文化財の妙義神社がおすすめです。
ここでは、山岳信仰の歴史に触れることができ、神社から見える白雲山の中腹には、妙義大権現を表す白色の「大」の文字があります。
訪れた際にはぜひ探してみてください。
歩き疲れた方は、妙義ふれあいプラザ 妙義温泉「もみじの湯」を訪れてみてはいかがでしょうか。
妙義山を眺めながら疲れを癒せる登山者にも人気のスポットです。
Promotion Movies
各市町村の観光動画をご覧になれます。
Seminar
山や登山に関する様々なことに、専門的な目線で
紹介していきます。
群馬大学大学院医学系研究科麻酔神経科学分野
教授 齋藤繁
2020年は新型コロナウィルス感染症の影響で登山愛好家にとっても特別な年になりました。街中では特別な事情がなければマスク着用が標準的なスタイルとなり、咳込みや大きな声もご法度です。一時は人気のない山中でさえ、マスク着用が標準のような話も出ましたが、さすがに「数m以内に人がいなければ外しても差し支えない」という論調に落ち着いたようです。本来、山登りの現場では、時々深呼吸をして肺の奥までしっかり広げることや、山びこが響くように大きな声を出すことは好ましいことであり、登山を健康増進のための活動とするためにも必要なことです。人の集まりやすい都会の近郊低山や日本百名山のメジャーな登山道では、もうしばらく息の詰まりそうな注意事項が要請され続けるかもしれませんが、幸い群馬県には人気の少ない登山コースがたくさんあります。こうした機会に地元の山々をしっかり歩いて、群馬県の大自然の素晴らしさを再認識していただき、あわせて各種の肺炎・気管支炎対策としても、山中でしっかり深呼吸を繰り返して頂きたいと思います。
さて、登山者にとって呼吸法の注意は欠かせませんが、日本には登山者以上に呼吸法を真剣に研究していた集団がありました。世界的にも関心の高い忍者集団がその人たちです。日本山岳会の会報に忍者の呼吸法に関して3回に分けて寄稿したところ、多くの方に関心を持っていただきましたので、「ぐんま山フェスタ WEB版」のサイトでもご紹介させていただきます。
登山家の呼吸に関するコメントの代表として、1978年に無酸素で標高8848mの頂に到達したハベラー(Peter Habeler) と メスナー(Reinhold Messner )の “私たちは数歩進む毎にピッケルにもたれかかって、十分な呼吸をしようと口を開けてあえいだ(After every few steps, we huddled over our ice axes, mouths agape struggling for sufficient breath.)”という言葉があります。肺の中の二酸化炭素を一生懸命吐き出さないと酸素を取り込む圧力的余裕が肺胞内に確保できず生存が困難になるという、呼吸生理学的に貴重な体験談として登山医学の教科書に引用されています。
高所に行かなくても、山を歩きながら運動と呼吸の関係を実感する場面は少なくありません。例えば、平らな所でゆっくり歩いている時は、結構な速さまで口をとじたままで歩いていられますが、山の登りでは大して速く歩いていないのに、口を開けて呼吸をしたくなります。これは、単位時間内に呼吸する体積を大きくするために、呼吸の抵抗を減らしたくなる衝動と考えられます。鼻を通して呼吸した方がホコリやばい菌が肺の奥に入りにくく、また、吸い込む空気の加温加湿には有利ですが、呼吸抵抗が大きくなり、呼吸のための筋肉も疲れてきます。それで、口を開けて呼吸してしまうわけです。
呼吸のための筋肉を鍛える方法として、マスクをしてのトレーニングがあります。呼吸筋の鍛錬用に、マスクの脇から空気が流れ込まないように工夫した特殊なマスクが市販されており、呼吸抵抗を何段階かに調整できるものもあるようです。無理のない範囲で、マスクをしての登山にチャレンジすると気道の通りやすさの重要性や呼吸筋の筋力の意義が再確認できるでしょう。
ところで、日本の誇る特殊部隊、忍者軍団は戦国時代の厳しい環境の中で生きるか死ぬかの正に体を張った諜報活動を実践していました。隠密の掟により、その秘技の多くは消滅してしまいましたが、「萬川集海」、「正忍記」、「忍秘伝」などに忍者の秘技の概要が記されています。呼吸法に関する記述としては、「水遁の術」の際の竹筒を通した呼吸法(ガス交換に関与しない死腔が大きくなり、実は効率的な呼吸は困難ですが…)、睡眠中の敵の脇を通って文書を盗み出す際の「無息忍(音を出さない呼吸法)」、重要な敵方の情報を速く届ける際の「二重息吹(長距離走のための呼吸法)」など興味深いものがあります。厳しい登山と同様に、究極の諜報活動では呼吸の制御が重要であったためと考えられます。
筆者による「水遁の術」再現実験:竹筒の死腔(肺の奥まで届かずガス交換に関与できない空気の体積)付加と水圧による胸郭圧迫により水深50cmぐらいより深くなるとほとんど呼吸できなくなる。
忍者はよほど呼吸のための筋肉を鍛えていたのか?
次に低標高での長時間活動時の呼吸法について紹介します。平地での活動においても呼吸法に気を使うことが健康管理上重要であることは古くから繰り返し記述されています。禅宗の修行のポイントを記述した「天台小止観」には「十二種息」という呼吸のパターンが紹介されていて、心身を健全に保つための養生法とされています。白隠禅師の「夜舟閑話」や貝原益軒の「養生訓」にも同様の起源から健康管理上の重要事項として呼吸法修練が強調されています。とりわけ「丹田(臍の少し下のこと)」に意識を集中して呼吸するようにと記されており、腹式呼吸で横隔膜が十分下がるまで大きな呼吸をする、肺を十分拡げて換気血流不均衡(血液が流れているのに換気されない肺胞があると血液の酸素化が悪くなること)を是正するということが経験的に意図されていると想像されます。また、ゆっくり吐くことが良いとされていて、これは慢性呼吸器疾患の患者さんに口すぼめ呼吸などで、末梢の肺胞がつぶれにくい呼吸法を指導することに相当すると考えられます。
登山と類似の活動である修験道でも呼吸法を意識していると思われる点が幾つかあります。法螺貝を吹きながら歩くと、相当肺が拡がるでしょうし、「六根清浄」と口をあまり開かない文言を唱えながら歩くことは前述の口すぼめ呼吸に通じるところがあります。同じように、登山活動中に大きく吸ってピューと口笛を吹くように吐くことは理にかなっています。重い荷物を背負って山を登る剛力さんやヒマラヤのポーターも経験的にこうした終末呼気陽圧(息を吐く時の最後まで肺側にプラスの圧力がかかるように、吐く時に空気の通り道を狭めること)を心がけていると考えられます。
さて、入手した極秘情報を依頼元の城主に山野を駆けて届ける際、忍者はどのような呼吸をしていたのでしょう。伊賀流忍法に詳しい川上仁一氏によれば、「伊賀流千里善走之法二重息吹」という呼吸法が忍者軍団の間では推奨されていたとのことです。これは、「吸、吐、吐、吸、吐、吸、吸、吐」という呼吸で、この呼吸法を心がけると千里を休まず走り抜けられるということです。筆者とその仲間でトライしてみましたが、はっきり言ってかなり難しいです。この呼吸法が無意識に行えるようになるには相当修行を積まないと無理でしょう。千里はさすがに誇張と思われますが、トレランや山岳耐久レースに出場する方々にお試しいただきたい呼吸法です。
極秘情報を長距離を走って伝える時、忍者は「二重息吹」を心がけたという。
最後に「無息忍」という呼吸法を説明します。山小屋で夜を明かす時にどこからともなく聞こえて来る「いびき」の音に悩まされた経験をお持ちの方は少なくないでしょう。早出のために少しでも早く寝付きたい時に、雑魚寝状態の隣の人が豪快ないびきをかき始めた時には、濡れタオルを何枚か顔にかぶせたい衝動に駆られます。「いびき」は狭い気道を空気が通る時に周辺の柔らかい組織を震わせることで発生します。首回りの肉付きのよい人、鼻粘膜や咽頭粘膜が炎症やアルコール飲料の影響でむくんでいる時などに発生しやすく、症状がひどく咽頭周囲を構造的に修復可能な場合には耳鼻咽喉科や口腔外科での手術対象になることもあります。軽症ではご本人は気づいていないことが多いですが、睡眠時無呼吸(空気の通過障害と呼吸中枢の変調で時々呼吸が止まってしまう場合)を生じると昼間だるい、突然眠ってしまうなどの症状を伴うようになり、ご本人も異常に気づくことがあります。低酸素血症を誘発することから、登山では高山病の重要な危険因子です。最近はスマートフォンで睡眠中のいびきをモニターするアプリが無料で公開されていて、一人暮らしでもいびきのモニターができます(医療機関の検診サイトに誘導されるものもあるので利用には少し注意が必要です)。
敵の城に潜入し、睡眠中の敵の脇から重要な書付を盗み出したり、あるいは敵方の重要人物を暗殺したりすることを生業とした忍者は睡眠の観察にも余念がありませんでした。忍術の秘伝書「萬川集海」には睡眠の深さを鼾の状態や外見から推し量るためのコツが記述されています。例えば、「安楽なる人の鼾はろくに揃い長短大小なく、辛労の人の鼾はしどろにして行きづまり」などの記載があり、これらの書籍の現代語解説書を出版された中島篤巳氏(医師、剣術家、日本山岳会会員)は、鼾と顔貌の関係、REM睡眠(rapid eye movement:眼球が細かく動く浅い睡眠相で、体の力が完全に抜けているものの脳は活動準備に入っています。この時に覚醒させると夢を思い出せる人がほとんどです。)やnon-REM睡眠(脳が休息する深い眠りの相とされています。体の緊張度はREM相よりも高くなります。)などの睡眠相が明らかにされる遥か以前からこのような観察を行っていた事実に驚嘆されています。
忍者は敵が狸寝入りではなく、真に深い眠りに入っていることを確認して潜入するわけですが、急な石垣をよじ登り、植え込みの間を敏捷にすり抜けた後、息がハアハアしていては自分の呼吸音で相手を起こしてしまいます。そこで、彼らは音の出ない呼吸法を練習し、それを「無息忍」と名付けました。練習法は紙を口にくわえて鼻だけで呼吸するものです。登山の登りで呼吸需要が高まると、鼻だけの呼吸では呼吸抵抗が大きいので息がしづらくなり、口も開けて呼吸するようになりますが、忍者は城壁や縄梯子の登攀後も口を開けずに呼吸するように努めたわけです。私たちは5階に設置された防音室の中で、紙を口にくわえて鼻だけで呼吸した場合と口も開けた呼吸で音の大きさを比べました。安静時にはそれぞれ、39-42 dB、39-44 dBとほとんど差はありませんでしたが、5階から1階まで階段を走って往復した後で測定すると、39-46 dB、42-75 dBとなり、鼻だけで呼吸した方が圧倒的に静かなことがわかりました。しかし、この程度の運動でも鼻だけの呼吸ではとても苦しく感じられました。忍者は鼻の通りがよほど良かったのか、この程度の運動で息が決して上がることのないように厳しい修行を重ねたのか、どちらかだと想像します。
忍者は紙を口に挟んで鼻だけの呼吸法「無息忍」を練習したという。
希望食品株式会社営業部
営業部長 黛 勇気
博士(保健福祉学)
新型感染症の流行がなかなかおさまらない昨今においては、登山やハイキングでの食事も感染症予防の徹底が肝要になります。消毒スプレーなどの適切な使用はもちろんのこと、アウトドアでの食事も「みんなでワイワイ取り分けて」というスタイルから「個食」へとシフトする必要があります。一時期の山ブーム以降では賛否の分かれた「お一人様スタイル(ソロ)」ですが、1人での入山はともかくとしても、感染症予防を念頭においた装備やスタイルは、まさに「お一人様」が求められているといえるでしょう。
近年はテントもお1人様~カップル・夫婦の2人用くらいのサイズが増えている。写真は飛騨山脈(北アルプス)の裏銀座、双六小屋のテント場にて撮影。
こと、基本的にはグループでの行動が求められる登山での装備は、大きく共同装備と個人装備に分けられます。共同装備とはテント(幕、ポール)、ストーブ(バーナー)、コッヘル(大鍋)、燃料など、それ以上小さく分けられず、かつ一人一人が持つ必要がない装備を分担して担ぎ上げます。また個人装備とは食料、食器、着替え、ヘッドランプ、ポリタンク(水筒)、シュラフ、テントマットなど、基本的には自分自身で使う装備を指します。以前のグループ登山での食事では、主にテント場で摂ることが多い朝食や夕食は共同装備を用いて全員分を一度に調理し、昼食は行動中に調理なしで喫食できる食料を個々人で出して食べるというスタイルがとられてきました。感染症対策としてここで問題になるのは、この朝食や夕食の一括調理や、その後の取り分け等による食品の汚染で、実際にバーベキューなどで感染症クラスターが発生したとニュースにもなりました。
調理はなるべく個人毎に分けて行うことが、感染防止の大きなポイントになる。
幸いにして昨今の「ソロスタイル」では、仮にグループ内で装備が冗長したとしても、個人でストーブやコッヘル(クッカー)等を持つようになってきていますが、同時に山メシ(山ご飯)のブームによって、調理後の食品を取り分けて数人で楽しむようなケースも出てきています。このときに自分のカトラリー(箸やスプーン、フォーク等)を使ってしまう、いわゆる直(じか)箸などを行うと、カトラリーに付着した微量の唾液等を介して感染症が広がるリスクが発生します。また、ドリンクなどの回し飲みも同様のリスクが発生すると覚えておきたいところです。
美味しくできると、つい分けたくもなるものだが、そこはグッと我慢が大切。
基本は自分が食べきる分だけを調理し、どうしても分ける必要があるときは必ず箸を付ける前に。
感染症予防ではまず広げないことが第一ですが、どうしても「もらわない」ほうへの意識が強く、「うつさない」ほうへはあまり意識が向かない傾向があるようです。これを我々のあいだでは「自分はキレイバイアス」などと呼んでいますが、肝心なのは「もし自分が感染者」だったときに、他の人にうつさないようにするには、どうに行動したらよいかという視点です。さすがにマスクをしていては食事ができませんし、かといって行動中は飲まず食わずというわけにもいきませんので、かならず「どこか」で「なにか」を口にする必要はあるのですが、例えば「おすそ分け」を前提とした量ではなく、自分自身で食べきる量にすることや、逆に足りずに「分けてもらう」ことがないように、自分の食事や給水の量をよく把握しておくことが大切です。もしどうしても分けたい場合は食べ始める前に、またドリンクなどは容器に直接口を付けず、マイカップなどを利用する方法もよいかもしれません。最後に食事中はなるべく皆さん同じ方向を向いて、自分の発話による飛沫が周囲の食品等にかからないように注意しましょう。
(一社)渋川伊香保温泉観光協会
◆伊香保の湯の特徴(源泉・効能)
伊香保には、「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類の源泉がございます。
黄金の湯は、湯の中に含まれる鉄分が酸化し、独特の茶褐色になるため、黄金の湯と呼ばれました。お湯は刺激が少なくやわらかい湯で、身体を芯から温めて血行を促すので、特に女性には子宝の湯として喜ばれてきました。また、病気やけがの療養にいいということで、昔から湯治場として人気を博してきました。
もう一つの白銀の湯は近年湧出が確認され、その温泉は1分間に110ℓという豊富な湧出量で、色が無色透明だったので白銀の湯と名付けられました。病後の回復や疲労回復、健康増進に良い湯として知られています。
◆河鹿橋の紅葉につきまして
榛名山系の豊かな自然に囲まれた湯元「河鹿橋(かじかばし)」付近では、かえでを中心に見事な紅葉が楽しめ、毎年10月20日頃から色付き始め10月の終わり~11月上旬までピークを迎えます。また、毎年紅葉ライトアップも実施され(※10月27日~11月15日実施。
新型コロナウィルスの関係で中止の可能性もあり)、紅葉が真っ赤に燃えているように見えるほどの迫力があります。昼間とは異なる幻想的な雰囲気をお楽しみいただけます。
ご利用いただく皆様に安心・安全にお過ごし頂くために、「新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン」を遵守するとともに、地元・渋川医師会による衛生講習会を実施、衛生基準「しぶかわ伊香保モデル、入館時におけるお客様の体調確認シート、体調不良のお客様への対応マニュアル作成を策定し、最大限の感染予防対策に取り組んでいます。
観光施設や土産物屋、飲食店、遊技場なども含め、地域一丸となって感染予防対策に取り組んでおりますので、ご利用される皆様におかれましても、当地での感染防止対策のへの協力、マスク着用や3密対策など「新しい旅のエチケット」の実践に協力をお願いしております。
しぶかわ伊香保モデル
新しい旅のエチケット
◆「渋川市民限定ほねやすめプラン」(市民宿泊補助)について
渋川市が行う「*日本の名湯 伊香保温泉元気応援プロジェクト」の一環として、市内宿泊施設が連携し、「安心安全な観光地づくり」を推進しています。
ほねやすめプランでは、感染症拡大による影響により甚大な被害を受けている市内宿泊施設を支援するとともに、市民の皆様が自粛疲れを癒し、市内の魅力を再発見してもらうことを目的に、対象の宿泊施設を利用する市民の皆様の利用料を一部割引を実施します。
※第1弾(1,000名)、第2弾(2,000名)を6~7月に実施済み。
第3弾を10月8日~受付開始(予約先着3000名*10月12日受付終了)。
*日本の名湯 伊香保温泉元気応援プロジェクトとは…
渋川市では、新型コロナウィルスの感染拡大により、伊香保温泉をはじめとする市内宿泊施設が大きく被害を受けていることから、伊香保温泉が少しずつでも元気な姿を取り戻すため、渋川伊香保温泉観光協会をはじめとする観光関係事業者等と連携し、「『日本の名湯伊香保温泉』元気応援プロジェクト」を行い、「安心・安全」に配慮した受け入れ基準の作成など、新型コロナウィルス感染症に対応する新しい形のおもてなしを進める事業者に対する支援を行っています。